Suhr pro series S3レビュー。8年間使い倒した徹底解説!

6 min
Suhr guitars-wqhd27-オリジナルキャラーアイキャッチ

こんにちは。SUAMAです。

以前にも別ブログで書いていたのですが愛機のSuhr pro series S3の紹介になります。

SUAMA

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今見直すとひどい記事。しっかり書き直したので是非読んでみて下さい!

ボディ鳴り、ネックの安定感、各部の作りこみともに非常に精度が高く8年間不動のメインギターとしてライブ、レコーディングともに活躍し苦楽を共にしてきました。

問題点が決してないわけではありませんが6年連れ添って総合して非常に良いギターであると思うのでそれらを解説していきたいと思います。

Suhr guitarsとは

1974年から1976年の間、ニュージャージー州にて高校生であったジョン・サーは近所に住んでいたギター職人のロバート・ベネデットの元で師事しギター製作のキャリアをスタートさせる。その後、楽器業界に興味を持ったジョン・サーはドルー大学を卒業後の1980年に楽器店のRudy’s Music Stopでリペアマンとしてアルバイトを始める。1985年にはギター製作の実力が認められ、Rudy’s Music Stopのプライベートブランドのペンサの企画制作に加わり、店長との共同名でペンササー(Pensa Suhr)ブランドなども発表した。1991年にカリフォルニア州へ移住し、Custom Audio Amplifierに就職し、ギターアンプ”OD100″などを設計する。1993年には当時、技術力不足で優秀な人材を探していたフェンダーから誘いを受け、フェンダー・カスタム・ショップのシニア・マスタービルダーに就任する。マイケル・ランドウやスコット・ヘンダーソンはこの頃からの顧客である。1997年にフェンダーのCNCルーターのエンジニアで同僚であったスティーブ・スミスと共に自らのブランドであるSuhr Guitarsを設立し、念願の独立を果たした。

Wikipedia

fenderのマスタービルダーが独立したブランドですね。Suhrのラインナップは基本的にいわゆるfender系のシェイプです。ギターブランドとして成功したのちにオリジナルリプレイスメントピックアップや名機であるディストーションのSuhr Riot等も生み出しています。

suhrのギターを選んだ理由

ギターを始めた15歳の時からfender系のギターがすごく好きでsuhrを買う前のギターは全部ストラトキャスターでした。

4本ほど所持していたのですが内3本がシングルサイズのリアハムに改造されている状態でフルサイズのリアハムでハイエンドなギターが欲しい、と思ったのがきっかけだったと思います。

プロを目指そうと思っていた時期でもあるので以下の点に着目して選びました。

ギターに求めた要素
  • 一生物である事
  • ストラトシェイプである事
  • 木部、特にネック部分の状態が良い事
  • SSH(当時の好み)である事

これらにあてはまり数十本の試奏の末選ばれたのがこのギターでした。

競合としてsadowskyとT’sが候補にあったのですが試奏段階でネックが反っていたので見送ったのを今でも覚えています。suhrは平均してネックの状態が良かったのですがやはりここはシビアに選びたかったので無理言ってものすごい本数を試させてもらいました。

価格もサウンドも納得。候補内最安値でもあった

suhr pro seriesの特徴として一番大きいのは何と言っても価格で、好みの仕様のものがpro seriesにあると大幅に予算をカットできるにも関わらず、プレイアビリティの面では一切妥協がない点です。非常に高く評価できる項目であると思います。

僕の場合ですがカラー、ボディ材、ネックシェイプ、木部の個体差ともにこの個体で満足できたので細部は自分でカスタムすることによりあたかもcustomのラインの製品かのようにしています。

元は白いピックガードです。べっ甲でオーダーしなおしました。

customだとマッチングヘッドだったりネックが艶アリ塗装だったりするのですが必要性やカッコよさを感じなかったためこれで十分でした。

また直輸入だとさらに大きく値段を下げることが可能です。

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オーダーという形になります。時間がかかるので国内で買う方が良いかも

suhrのギターの強み

fender系のギターの設計をベースに、より人の体にあうギターにアレンジされたギターというイメージです。具体例を挙げてみると

主観的に感じる強み
  • ボディのコンターの堀が深い
  • ストラトシェイプだが一回り小さい
  • 指板のRがかなりフラットな為弦高を低めにセッティングしても音が詰まらない
  • 万人受けするCシェイプのネック

辺りでしょうか。特にテレシェイプだとこの差は顕著に表れると思います。ストラトシェイプですらコンターの堀の深さは違いを感じます。フィット感が断然違います。

ただこの記事を加筆している2021年現在においてはさほど目立つ強みではなくなってきたかもしれませんね。

それを加味してなお強みだと感じるのはボディの加工だと思います。ロック系の人で握りこむようにネックを持つ人はこのCシェイプはかなり好みなようです。

ネックが弱いと聞いたけど…?

7~9フレット近辺から順反りになる6弦19Fの音が詰まるというのは購入当初にありましたが、それを何度から修正して以来は梅雨時に多少動く程度です。

定期的にPLEKに持っていき状態のチェックを欠かさず行っていますが、ネックは派手な調節せずに済んでいます。あくまで僕の場合はですが、非常に安定していて個体差によるものでメーカー特有のものではないと考えます。

トラブルが多いのは必然的にマホガニーのネックやバーズアイのネックだと思うので試奏には注意がいると思います

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僕が高校生から読んでいるとあるブログだと売却に至るまでストレスを感じているけれど、やはり個体差や塗装の種類、保存の環境がとても大きいと思う。

※2021年追記:こちらの検索ワードでたどり着く方が多いようですのでPLEKでのリペア時に教えてもらったことなのですが、やはりネックの個体差で特別にどのメーカーのネックが弱いなどというものはないとの事でした。

ネックシェイプが同じsuhrのギターがたまたま同じタイミングで工房にあったのでデータを確認させてもらったのですが反り方のクセが全く違いました。クセがあるのはしょうがない事だけれどそこはPLEKで対応していき、あくまで普段のネックの状態に対する向き合い方は保存環境を良くする、という事が大前提との事。具体的には嫌な方向に個体差を出さないためには湿度40%~60%のキープを厳守する、というのが最良の手段だそうです。

つまり嫌な方向に個体差を出たものを引かないためにはやはり現物の確認やどのような環境で展示、保管されていたかが重要になりそうです。

電装部分のカスタマイズ

元々のピックアップレイアウトがsuhrのこのラインでよくあるFL-FL-SSH+だったのですが、リアとフロントの出力差が激しくどちらかにフォーカスしてサウンドメイクをするといろんなアンサンブルとバランスがとりづらくなることに気が付きました。(SSHの割とあるあるだと思います。ピックアップレイアウトは先に見ておきましょう!)

そのため長い長いリアピックアップを交換する旅に出ることになります…

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純正ももちろん良いんだけど…試奏の段階だと気付き辛い

DSHやvintage系のピックアップに取り換えしっくりこない中4年ほどかけてbare knuckleというメーカーのピックアップにたどり着きレイアウトを2Hにすることにします。これが2017年夏ごろですね。

型番はnail bombとthe muleです。どちらも有名なピックアップですね。これに変えたことにより元の状態よりさらに多くのジャンルに対応が可能になり、このギター以外のストラトは手放してしまいました。

SSHのレイアウトは元々繊細なのですがsuhrのFLがその中でもさらに繊細すぎて僕の中ではもはやハムバッカーとバランスをとるのは無理!という結論にたどり着きました。上手い人ならいけるのかもしれないけど…

同じ理由で悩んでる方がいたら是非レイアウトをごっそり変える、ということも視野に入れると良いと思います。bare knuckleに関しては直輸入で買う記事を書きますので是非ご覧ください。日本国内で買うより何割か安く買うことができますよ。

PUをthornbuckerに変更しました!

4年ほどbare knuckleを使ってきたのですがちょっとサウンドが濃ゆいなって思うことが増えてきて(ものすごく主観的な意見ですみません)PUの個性をなるべく抜きたいなと思い、2021年にsuhr純正の物に取り換えました。

PAF系なら正直なんでも良かったのですがせっかくなのでsuhrから出ている最新のPAF系という事で白羽の矢が立ったのがthornbuckerでした。

かなりレンジが広がってシビアにはなりましたが概ね気に入っています。

現行のラインナップだと量産ラインには搭載されていないようですがリプレイスメントPUとしては他と変わらない値段で売っているので制作やサポートを中心にやる人には非常におすすめです。

素晴らしいギターだけど想像よりは万能じゃない

ロック、ポップス、フュージョン等ほぼすべてのジャンルに問題なく対応できる優等生です。

ピッチも良いし音も伸びやかなので歌ともよく調和します。しかしある程度の対応はできるとはいえやはりメタル系なんかは全然向いていません。

SUAMA

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ドロップDで重めのロック、くらいならアンプ次第で可能だけどそれより下のチューニングは専用のセッティングのギターの方がよさそう

メタル好きなsuhr信者ならmodernを買うのが最強かもしれない…

2019年現在なら魅力的な選択肢がたくさんありますね。IbanezのAZなんかはかなり気になっています。

その他改造点

デフォルトからの改造点はピックアップの他に5点ほど。

改造点
  • ボリュームノブ
  • ピックガード
  • フロントダイレクトスイッチ
  • スプリングを純正からRaw Vintageに
  • ステンレスのジャンボフレットに変更

木部とブリッジ以外オリジナルが無いですね。

Suhr pro series S3 body
フロントダイレクトはほぼJAZZ用です。

4beatカッティングをしているとセレクターに手が当たってしまうことがあるのでこれも非常に重宝しています。スプリングは音の太さ確保用です。デフォルトだとsuhrはスプリングが3本しか入っていないので単音カッティングなんかではピッチが大きく揺れてしまいます。強めにピッキングするとトレモロユニットも揺れちゃう!という方はスプリングを増やしてみると良いと思います。

今後やってみたい改造

今剛氏シグネイチャーモデルの2Hレイアウトがかなり優秀そうで真似してみようかなぁとぼんやり思っています。AZのようにたくさん音が出せるのも良いなと思ったのですがいつ使うのか不明なものも多く、断念しました。

今のフロントダイレクトのレイアウトを考案した時の想像以上にシングルのフロントを使いたい場面が多く、なかなか苦労しています。

上記のモデルは3wayスイッチでswがボリューム付近に2つあり、好きなPUを好きな時にtapできるようなレイアウトになっていて2Hで使うことも疑似的なSSHのような状態で使うこともできてしまう訳です。

ここに加えて更に良いアイデアがあればリペアマンに相談してみようと思います。

まとめ

売りっ気のない記事なのであえてこれまでこのギターと付き合ってきて気になった部分、またはそれをどう解決していったかにフォーカスしてみました。

こんな人におすすめ
  • 木目が綺麗なハイエンドギターが欲しい
  • 無難だけど高級感のある音が欲しい
  • 木部以外の加工精度の高さは外せない

退屈さを感じる瞬間がないかといえば嘘になりますがこうして長い事これ1本でほとんどのことをこなしてきたので愛着があります。

新しいギターを買おうとは今のところ思っておらず、選定のおかげがネックも非常に安定していてストレスも一切感じません。

個体差はありますが探せばこのくらいの個体はあると思うので購入を検討されてる方は是非探してみて下さい。suhr購入の後押しになれるようでしたら幸いです。

Twitterでもこちらのギター音を出してる動画があるのでチェックしてみてください!

SUAMA

SUAMA

フリーランスのギタリスト。大学を中退後、音楽専門学校に入学。卒業後地道にキャリアを重ねていく中でBTCFXでも収益を上げ2019年に独立開業。作編曲を勉強しながら録音のお仕事とレッスンをしています。各種お問い合わせはページ最下部かページ上部CONTACTからお願いします!

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