Soul Driven AHレビュー!Allen hinds氏本人セッティングも公開!

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soul-driven-AH-アイキャッチ

xoticから発売された日本でも人気のギタリストであるAllen Hinds氏のシグネチャーモデルのペダルのレビューになります。

こちらの限定色は出回ってる数が少なく少し珍しい?のではないかと思います。限定色の Soul Driven AHは発売された時より中古の価格も上がっていますね。

説明書だったり氏の解説動画の中でも本人セッティングが公開されていますが僕がライブやクリニックでのセッティングを見た限りではそれらのセッティングはほぼ使われていませんでした。

3回ほど間近でライブを見る機会があった中で1度だけボードの撮影が許可されたクリニックがありましたのでそれを交えながらかなり主観的にレビューしていこうと思います。

SUAMA

SUAMA

説明書に載ってるセッティングとは全く違う現場のセッティングも写真撮ってきたよ~

サウンドの傾向

一音目から最高ですね。歪んでるのにハーモニーが美しく前に出ます。

基本キャラはこのトーンですがほぼ再現不能な勢いで出すことが難しいです。(Allen Hinds氏のトーンコントロールが上手すぎるため)買ってすぐこの音を出すことを目的にしていると肩透かしを食らうことになる厳しいペダルだと思います。

また単品だとドライブペダルなので広がりが非常に少ないです。

低音域がかなり潤沢に出ているので一聴すると広がっているように聞こえますがアンサンブルを破壊しかねない勢いで出るのである程度絞ってやる必要があるように感じます。

そのうえで空間系で広げなおしてあげると上記動画のようなサウンドに近づけると思います。

使いこなせば極上ですが非常に使いどころを選ぶ諸刃の剣のような印象を受けました。

歌声のような成分が多分に入っているのでギターインストなんかにはほんとに合うと思いますね。僕はグライコとstrymonのbrigadierとセットで使っています。

本人以外が使った時のサウンドは?

本人とは違うハードピッカーなスタイルでのデモ演奏です。ポールジャクソン Jr.氏もとても上手いので自らのスタイルをペダルに良く落とし込んでいると思います。

上記2点を参考にこのペダルで考えなければいけないことは

  • Allen Hindsスタイルを完全に模倣する
  • 自らのスタイルに落とし込む

の2点に絞られてくるかと思います。もし1を選択するならばこのペダルはほぼ買いですね。購入当初は僕もそうでした。なんとなく良い音のするドライブペダルが欲しい!という方にはあまり向いていない気がします。

強烈なコンプ感

12フレット近辺での演奏の手触りは癖になるくらい気持ちの良い音が出ます。これが嫌いなギタリストは少ないんじゃないでしょうか…!

各所で「適度」と表現されていますがかなり激しめに感じました。

これに関してはtoneノブを上げ目に設定することである程度解消できます。このtoneノブが非常に優秀でバンド内でのギターの帯域をアグレッシブに設定することができます。

DIPスイッチについて

エフェクター内部にDIPスイッチが内蔵されていて低域の盛り方を調節できます。

SUAMA

SUAMA

盛る方向にだけどな。正直いつ使うんやこれ

って感じです。基本はほぼ使わないと思うのですがAllen Hinds氏クラスのミュージシャンだと大会場での使用を想定していてその為に作られたものだと思います。

エフェクター全般に言えることですけどこういうトリマーとかスイッチってたいていの場合動かさないほうが良い音であることが多い気が…目的がある場合を除いて積極的にいじることは僕はしません。

Vol.を絞った時のクリーンが弾きやすい!

これはこのペダルの最高の強みだと思います!

普通のドライブペダルはボリュームを下げるとクリーンが出ても歪み成分が残って低域がスカスカだったり音瘦せしてしまったりするのですが上記の低域の多さとコンプ感が相まってボリュームを絞っても非常に弾き手の気持ちの良いクリーンが出ます。

この辺はさすがxoticといったところです。弾いたことあるペダルの中ではjan rayに張るレベルですね。

本人セッティング公開

古いカメラで撮ったものなので画質が荒くて申し訳ないのですが

  • Drive:2時
  • volume:2時
  • tone:1時
  • mid:10時

といった感じですね。

soul driven セッティング
改めて写真を撮りなおすとこのような感じです。

サンプルセッティングなんかではボリュームを絞り気味のセッティングを掲載していることが多いのですがゲイン、ボリュームともにかなり上げていますね。この日の会場は100人で満員くらいの会場だったので非常に驚きました。

アンプセッティング画像

アンプはフラット気味ですがやはりローを多めに出しています。

どちらも出すだけ出しておいてあとは手元とボリュームペダルでコントロールする、というスタイルのステージであったのだと思います。

この日のクリニックではレガートでほとんど音を出しピッキングでニュアンスを加えているだけと言っていたのでどれほどのコントロール力か想像もつかないですね。

SUAMA

SUAMA

ここだけの話、ちょっとミスったとき爆音が出てたのでやっぱりコントロール力だな~

写真は撮れなかったのですがもっと大きな会場の時はゲインが下げ目のセッティングでした。

ハウリング対策?なのでしょうか。前者と後者では後者のほうがハイゲインに聞こえたので不思議です。DIP効果なのでしょうかね。

まとめ

手厳しく書きましたが気に入らないエフェクターはすぐ売ってしまう僕が3年間所有しているくらい良いエフェクターです。セッティングを詰め、会場や曲のニュアンスを判断できるプレイヤーにとっては心強い味方になると思います。

あまり他のレビューでは見かけませんが、ノイズが非常に少ないのも強みでセッションでリードパートを取るときなんかにもちょうど良いと思います。

こんな人におすすめ

1.Allen hindsのファン
2.fusion系のリッチなリードを弾きたい!
3.セッションでリードからクリーンまでカバーできる歪みが欲しい!

付き合いの難しい面もありますが最高峰のドライブペダルの一つです。

実際のところどうなの?ファンアイテム補正のレビューじゃないの?と思ってる方の参考になれば幸いです。

SUAMA

SUAMA

フリーランスのギタリスト。大学を中退後、音楽専門学校に入学。卒業後地道にキャリアを重ねていく中でBTCFXでも収益を上げ2019年に独立開業。作編曲を勉強しながら録音のお仕事とレッスンをしています。各種お問い合わせはページ最下部かページ上部CONTACTからお願いします!

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